９０歳の砲丸投げ

２００２年１２月２７日

＊新聞の切り抜きをしていて、１２月１６日朝日新聞夕刊の「マスターズ砲丸投げ選手　南部久子さん（９０歳）」の記事を読んで、何度もびっくりしました。

　私は中学・高校時代、進学校の非力な生徒の中では、筋力のある方でした。部活は陸上競技。短距離が専門でしたが、腕力もあったので、砲丸投げもやっていました。高校男子の砲丸は１２ポンド（５．４５ｋｇ）。これを１１メートルほど投げていました。普通の生徒は５，６メートルがせいぜいです。
　中学女子の砲丸は確か６ポンド（２．７ｋｇ）。これは軽すぎて、野球の球のように投げられそうでした。ちなみに私は中３と高２の時、それぞれ中学、高校の陸上部の主将をやっていました。砲丸には随分慣れてしまい、地面に置いた砲丸を手を使わずに、サッカーのボールのように、ポンと蹴り上げ、両手で受け止めたり、副将と２人で、またの間から投げ上げて受け止めるキャッチボールをしていたほどです。（注意：よい子は真似しないように）
　なお、一般男子の砲丸は１６ポンド（７．２５キロ）で、世界記録は２３メートル１２（Ｒ．バーンズ）。日本男子高校記録は１９メートル５７。

　南部さんの記事を読み始める。

　８月末の全日本マスターズ陸上競技選手権（　チェックし忘れたなあ）では女性参加者の最高齢。　　女子砲丸投げ９０〜９４歳クラスで　（げっ、そんなクラスがあるんだ！！）３メートル３２を出し世界新（ええっ？！　この距離だと、ポトッと前に落としただけじゃない？ハンマー投げの室伏選手なんか立ち巾跳び（その場跳び）で３メートル６０いくけど）。８２センチも記録を更新した（うそっ！！　じゃあ、それまでの９０〜９４歳クラスの世界記録は２メートル５０センチ？！）。投げた砲丸は３kgというけど、たぶん２．７kgだと思う。
　こういうクラスを設けること自体、ぶっ飛びもの。９５〜９９歳クラスってのもあるのだろうか。まさか１００〜１０４歳クラスや１０５〜１１０歳クラスの砲丸投げってないよね。予選が１００歳まで生き残ることだったりしたら、最高にハードな競技だ。１０５歳まで生き延びて、競技者が世界で一人だったら、そのクラスの世界記録は総なめだ。　ー　ン？　マスターズで世界記録を出すには、世界最長寿の競技者になればいいんだ。秘策を知ったぞ！
　なお、南部久子さんは１９３２年にオリンピック・ロサンゼルス大会の三段跳びで世界新で優勝した南部忠平氏の奥さん。奥さんは別に競技歴があったわけではなく、１０年前（８０歳だ！）に、指が長いからやってごらんという夫の勧めで始めたという（そ、そんな…）。

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