病原体の霊的意味
２０００年１月１９日
風邪はウィルスが引き起こしますが、ウィルスもエーテル体をもつ生物であることは確かです。結晶化もするので、生物か物質かという議論も昔はありましたが、DNAをもつので、生物です。でも、そのグループ魂は、良いものであるはずがない。シュタイナーの時代には、ウイルスの本体はまだ発見されておらず、細菌ろ過装置をくぐり抜けてしまう「ろ過性病原体」としてしか知られていませんでした。１９３５年にはじめてタバコモザイクウィルスの結晶化に成功します。ですから、シュタイナーが病原体に関して述べていることは、ウイルスでなく細菌が対象です。でも、言っている事はウィルスにも当てはまると思います。
それによると、①細菌はアーリマンの被造物である。②細菌はアーリマンがこの世に介入する兆候である。③恐れの気持ちが、これらの存在をはびこらせる。（以上、全集１５４番『人は如何に霊的世界の理解を獲得するか』、原書４８－４９ページ）
「細菌」を「エイズ・ウィルス」に置き換えてみると、興味深いです。まるで性風俗が乱れる現代人を罰するかのように出現したエイズ・ウィルスの出自を考えたくなります。もっとも、ユミットによれば、このウィルスはアメリカのミネソタ研究所の遺伝子操作によって生まれたそうです（『ユミットからの手紙』Ⅰ、１５３ページ）。もしこれが本当なら、遺伝子操作というアーリマン的な手段で生まれたエイズ・ウィルスはまさに「アーリマンの被造物」ということになります。