占星術ソフト

２００４年３月１３日

＊私の部屋にはNECの古いパソコンPC９８２１があります。まだ使っている理由のひとつには、この古い９８００シリーズのパソコンでしか使えない占星術 のソフトが入っていることが挙げられます。初期画面からそのソフトを立ち上げられるように設定してもらっていたのが壊れてしまって、コマンドを打ち込まな いとだめになっていました。しかもそのコマンドを忘れてしまった。そこでこのソフトは、ここ１年以上使わずにほっておきました。でも昨夜思い立って、本を 見ながら、がんばってコマンドを打ち込み、久し振りに占星術のページと再会しました。これも、もうなくてもいいやと思っていたものですが、探し当てれば、 それも嬉しい。そのうち、このソフトのWindows版があってダウンロードも出来るという話を思い出しました。そして検索して探し当てダウンロード。開 いて見ると、前のより使いやすい。この種のソフトは、いくつかフリーソフトもあるのですが、概して粗雑。それに比べると断然、桁違いのスケール。このソフ トを作った作者のエネルギーと頭脳（プログラミングも全て自前）は空恐ろしい。

　古いパソコンに入っているソフトの方は７，８年前に使い始めました。以前は手書きで作っていたホロスコープがデータを打ち込むと瞬時に完成する爽快感を 思い出します。
　しかし、星占って当たるのでしょうか？　はい。個人の特徴が実によく出ます。経験上断言できます。でも、人間ごときが手を出すとヤケドするような天上の 英知でもある。以前は、現実の現象の背後に隠れた連関が見えてきて、ドキドキしたものです。このドキドキに比べたら、小説などのフィクションの世界は、う そ臭くてつまらなくなってしまった。このソフトを使い出したころも、まだワクワクする気持ちは残っていました。
　たとえば家内の親しい知り合いが我が家に来る。波長が合って、なんでも、そうよねと頷きあってしまうと家内は言っている。そこで私はこのソフトを使っ て、家内と、その親友の相性を見る。客人は１階のリビングに来ているのですが、私は２階でパソコンを前にして占っている。ふたりのそれぞれの生誕図の惑星 同士のアスペクトが一覧表になって出る。赤い色が良い相。その赤色が一覧表の中にぱ〜っと広がる。おお〜っ、これはすごい…とか感嘆する。　−　こういう 記号化された世界で興奮しているのって、ちょっとヤバイと思う人もいるでしょうが、これは認識の興奮なんです。たとえば、アインシュタインが世界の原理を 表す方程式を作り上げたときの興奮って、やはり認識の興奮ですよね。これって、やはり安いブランド品を見つけた興奮とは質が違うと思う。現実や世界を記号 で表現できた時のワクワク感は、いわば世界を自分が掌握したかのような理念的な幸福感であるわけです。科学者が研究で感じる喜びって、そのような喜びが 伴っているはず。この喜びが自然科学ではなく、神秘学の場合にもある。
　この家内と友達の相性を占ったのは既に７，８年前のことです。その後私は、占いの怖さを痛感することに出あって、熱は冷めました。特に未来予知はやらな いようにしています。責任をとれないのです。また、占っている占い師自身、あまりに入れ込むと、よくない状況に陥ります。自我が別の存在の影響を受けるよ うになるのです。これはシュタイナーを読んでいて知り、さもありなんと思ったことです。


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