バッグの中の世界
２０００年２月１０日
＊皆さんは、たとえば、バッグの中に入り込んだら、その中がどんな風に見えるかなどと想像したことがあるでしょうか。もちろん誰だって、外から開いたバックの中を見ることはできます。でも、閉じた小さなバッグの中は絶対に見えない。量子力学では、そうやって観察者から見えなくなったところで、何が起こっているかを知ることはできないと言います。そこで起こっていることは量子力学的に確定できないとか言うのです。箱に猫を入れて、ふたをして観察できなくなったら、その猫が今、存在するかどうかは確定できないと言う。でも常識で考えると、何を寝言言ってるんだと思いますね。猫は箱の中にいるに決まっていると。この場合、私は、常識の方が、量子力学より真実を見ていると思います（まあ、透視とかの可能性まで組み込んだ認識理論が生まれれば、自然解消される矛盾でしょう）。
そこで、というわけでもないのですが、前から一度、見えないバッグの中をカメラの目で「見」てみようと思っていた実験を実行しました。バッグの中に、タイマーとフラッシュをセットしたデジカメをほうり込んで、閉じてから撮影したのです。なんと馬鹿なとお思いでしょうが、これがバッグの中に閉じ込められた小人の視界だと思ってごらん下さい。
