火星の衛星フォボスの影

２００３年３月３１日（月）

＊地上がひどい状況だと、星空に思いをはせたくなりますね。昨日のNASAの写真は、火星表面に衛星フォボスの影が映っているものでした。画面はさしわたし２５０キロです。この写真は１９９９年８月にマース・グローバル・サーベイヤーが火星上空から撮ったものだそうで、３枚ありますが、左から赤のフィルターで撮ったもの・青のフィルター・合成です。よく見ると小クレーターに影がある。左の写真が一番よく分かる。これは砂丘だそうです。フォボスはいびつなジャガイモ（27×21.6×18.8km）のような衛星です。でっかいクレーターがある。最初の写真で、火星表面に映っている影は太陽光の照射角度のせいで楕円になっている。影の下では日食が起こっているわけです。ずいぶん範囲の狭い日食です。フォボスは火星表面から６千キロの近いところを回っていて（地球の月は３８万キロ）、西の空から出て５時間半で東の空に沈む。もうひとつダイモスという衛星も回っている。ちゃんと想像するには、薄い大気とか極冠の様子とか、もっと火星に関する情報が必要です。でも、これまでの話だけでも、そのあとをかってに空想できますね。手塚治虫のマンガだっけ？　火星の衛星を太陽のように輝かせて、夜も明るくなるようにしたのは？



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