歯医者に行った…の巻
２００１年１０月１日
＊今日は朝１０時半に出ればよい日。それまでの時間、歯医者で、痛い目に遭っていました。一回終わっても、次回の予約がなかなかとれないので、延々続いています。今日は若い方の先生がやりましたが、この人、口が軽いというか、なんでも思ったことを口走るので、こわい。家内もかかったことがあるのですが、治療中「あっ、ヤバっ！」とか言うらしい。今日は、治療途中の部分を保護している仮歯を取るとき、しっかり食い込んでいて苦労してました。なぜ食い込んでいるかというと、前回の治療後、この仮歯が２度も取れちゃったので、大先生が「信用に関わる」とか言って、がっちりはめちゃったのです。若先生、てこずりながら、「びっくり仰天」とつぶやく。ブリッジを作る準備で、また大苦労。「最高に難しい」と連発。結局、次回に延長戦となりました。次回は痛くなるので、麻酔をかけてやるそうだ。恐ろしい…。
１０月２２日
＊父はもういつもと変わりありません。朝、姉と交替で帰りました。歯医者の朝９時の予約があって、痛い目にあいました。でも歯が痛むのは生きている証拠というドイツ語表現もある。痛いのは何とか耐えられますが、他にも災難はある。歯を削っている時、水を噴射しますね。それをバキュームする係りが要領悪いと、喉の奥に水かなだれ込んできて…溺れる。歯医者で溺れたくない。今日は２，３度危なかった。さて、これから勤めに出かけます。
１１月１９日
＊今朝９時〜１０時５０分の間は歯医者にいました。以前からコラムに時々書いている下の奥歯の治療がまだ続いているのです。今日が最終日。前回、型をとり、今日はめでたく、それをはめ込んでおしまい。一本の歯の治療なのですが、やっていることを説明しようにも、用語が分からなくて、表現できません。臼歯をパカーンと二つに割って、そのひとつを抜いたところまでは、以前書きました。臼歯には２つ根っこがあるのですが、割った臼歯を、そのひとつの根っこごと抜いたのです。そのあと、空いた部分を覆うような人造の歯を作り、かぶせたのです。入れ歯というのでもなく、残っている土台の部分に接着剤でくっつけたのです。ふ〜っ表現が難しい。
かぶせものを作る間、空いた箇所には仮歯を入れていましたが、それを取るのにまたひと騒動。何度か取れてしまったので、取れないようにしっかりはめ込んでしまった。それをとるのですから一苦労。若先生がその役目。前回も取れなくて「びっくり仰天」とつぶやいた先生です。仮歯の下部に何かドライバーみたいなものを当てて、カンカンと打っている。大丈夫かなと心配。奥の歯にビビンと響いて、ビックと体を動かしたら、「あっ、そっちの歯は有髄か（神経を抜いていない）…」と言う。おいおい、どの歯が有髄かくらいは事前に調べておいてくれよと私の心のつぶやき。
結局大先生にバトンタッチ。かなりてこずってから、ようやく取れる。「やっと取れたよぉ〜」のつぶやきが不安にさせる。型どりして作った歯をはめ込む段になって、一度入れてみるけど、全然きつくて、ちゃんと奥まではまっていない感じ。当たり具合を見るために、紙をはさんで、「噛んで見てください」と言われるが、噛めるわけがない。「手で触った感じでははまっているのになあ」とのたまう。「全然はまっていません」と言うと、入れる歯をけずって微調整を始める。何度か試して、ようやくはまった感じになる。しかし、一旦取ってからまた入れると、またもや、はまってない状態に戻る。「またはまっていない感じです」と訴える。すると大先生、助手の女性に嬉しそうに「発見したよ！ 入れ方で違うんだ！」。
おいおい、そんな発見を今するなよと心のつぶやき。またはめてから、かみ合わせを見ているうちに、かみ合う上の臼歯の端が鋭利にとがっていて、それが当たると言い出す。「これが下の歯をなたのように割ってくるんです」。
そ、そうかな？ 鏡を持たせて見せてくれる。「削りましょう」と言って削りだす。こんな作業はもっと前に完了していてもよさそうだけど、確かに以前から舌で触れると鋭利にとがっていることを感じていたので、けずるに越したことはない。ギュイ〜ンとけずり終わってから、顕微鏡でみようと言い出す。仰向けになって見える視界の左側に、新しい機械があることには気付いていました。顕微鏡と言うより、折れ曲がる望遠鏡のような機械です。大先生は、それで削った歯の表面を観察しだす。助手が小さな鏡を口中に差し入れて、手伝っています。「ああ、こうなっているのかぁ〜」と感心しきり。
「こりゃあ、研磨しないわけにはいかないな」。
よっぽど削った跡が、ぎざぎざに見えたのでしょう。グィ〜ンと研磨してから、「研磨した跡を見よう」と助手を促す。また顕微鏡で見る。
「おおっ、そうかぁ〜！ こうなるんだぁ。やっぱり研磨しなくっちゃいけないんだ」と１人で納得しまくっている。
新しい機械を使って今まで不可視だったものが見えるので、興奮しているのがよく分かる。気持ちは分かるけど、でもオレの歯で実験するなよな〜の気分。
でもとにかく終わりました。やれやれ。