お粥占いで地震予知！

２００５年

３月２０日（日）

＊午前１０時５３分、福岡市沖合い２０キロを震源とするM７．０の地震が発生し、福岡市や佐賀県の一部で震度６弱が出ました。ちょうどNHK教育テレビを見ていたとき、臨時ニュースが割り込み、第一報。津波注意報も出している。九州北部の地震なんて聞いたことがなくて驚きました。福岡県久留米市に実家があるあやめさんのことが心配になり、ケータイを探す（いつも手元にあるわけじゃない）。そして１０時５８分に件名「地震」、本文「大丈夫？」で発信。返信はだいぶあとに来ましたが、本人は東京にいて、実家に電話がかからない。かろうじて家から届いたメールでは、家が崩壊して近くの小学校に避難しているということで、本人はパニック状態。私は久留米市は震度５強だったからたぶん大崩壊はなく、一部壊れたくらいだろうと返信し、電話は電話局で規制しているから、安否電話の方がいいと薦めて、かけ方を教えました。結局じきに実家から連絡があって、全然大丈夫だったということで一件落着しました。ろんさんは福岡県大牟田市の実家に帰っていて、地震に遭遇しましたが、ゆれはひどかったけど、大丈夫だとのこと。この地震で福岡市博多区の女性がブロック塀の下敷きになり亡くなりました。けが人は午後５時現在で２５０人に上る。福岡市の玄界島は家の倒壊も多く、全島避難になりました。
　まったく地震列島です。新潟中越地震からわずか５ヶ月。明日はわが身です。
　新潟中越地震のときも私は地震発生後5分で、新潟に実家がある学生同人にメールを送ったっけ。このときは夕方で、やはりテレビを見ていて、NHKの第一報に接しました。すぐメールを送るのは、規制される前に安否を確認しようとしているわけです。
　今度の地震のニュースもドイツのtagesschauのサイトに、玄界島の崩壊した家の写真が添えられて出ています。もっとも海外欄にですが。日本はこういうときにしかニュースに出ない。日本は地震だらけという印象でしょうね。事実そうだけど。

３月２１日

＊東京新聞朝刊に、佐賀県みやき町の神社のお粥占いで、地震を「予知」していたという記事が出ています。佐賀県みやき町は今回の福岡県西方沖地震で震度６弱が出たところです。
　千栗八幡宮というこの神社では５日前の３月１５日にカビの生え具合で天候などを占う「お粥（かゆ）試し」が行われ、東正弘宮司は粥の表面に亀裂があったので、「地震に備えを」と呼びかけていたという。
　宮司は「亀裂を見たのは初めて。当たってほしくなかったのに…」と驚いているそうです。この占いは１２００年余り続く春祭りの行事で、「２月２６日に銅製の鉢にお粥を入れて神殿に奉納。３月１５日に取り出し、表面の状態から１年の天候や農作物の作況を占う」もので、宮司によると「今年はカビが生えなかったことから『天気、農作物は平年並み』としたが、一部がひび割れしたため、『地震大いに見ゆ』と予想したという。」

　う～む。粥占い、恐るべし。

　ふつうに考えれば、奉納された粥は、その間の気温や湿度によって、カビが生えたり、干からびたりするわけで、ひび割れは空気が乾燥していたための偶然だと思われます。でもね、偶然をコントロールしている大いなる存在がいるかもしれないというふうに、ふつうじゃない考え方をすれば、偶然の形を借りて、神託が降りたというふうにも言えるわけです。　―　この場合は、大いなる存在ってのは、神社で祀っている大神様でしょう。ドイツではコーヒーの出し殻で占うのもある。たしかトルコ経由だと思う。
　こういう占いは、ミクロコスモス（小宇宙）にマクロコスモス（大宇宙）が反映するという考えに基づいています。手相なんかもミクロですが、運命というマクロが反映するというふうに。