空海の『続性霊集補闕鈔』

２００３年１２月２５日

＊空海の『続性霊集補闕鈔』から引用。

一心に安住して分別すること無かれ。
内風外風吾が耳を誑（たぶら）かす。

　何か世相の雰囲気で納得していることも、実は世論操作された結果だったりすることもあるってことでしょうね。

此の身は脆きこと泡沫の如し
吾が命の仮なること夢幻の如し

　こういう諦観は日本人の心にマッチするでしょう。でも、じゃあ、どうでもいいって投げやりになるのは間違っていると思う。この世を夢幻（マーヤ）と感じ るのは、真の世界がこの世の向こうにあるということが前提ですね。空海にはその世界が見えていた。


トップページへ