ドイツ人少年とのメール通信
２００１年１０月２１日（日）
＊メールを交換しだしたドイツ人少年がスウェーデン旅行から戻ってきました。前便で、家で超常現象が起こっていると書いていたので、どんなことが起こっているのか、ポルターガイスト現象か？と問い合わせてあったのです。
彼の答え：
ポルターガイスト現象は経験ない。人がいないのに声が聞こえたような経験はあるが。
これまで経験した不思議な現象とは、次のようなもの。１．ペンダントを母がなくした時のこと。幼時に亡くなった姉の写真をはめ込んであった大切なもの。狂ったように探しても出てこないので、嘆いた母が、一心に神にお祈りをした。すると翌日、椅子の下にそのペンダントがあった。それも鎖部分がまるく円を描いて置いてあった。落としたのなら、こんな状態ではないし、そもそも椅子の下には落ちないだろう。部屋の鍵は母しかもっておらず、実に不可解。母は神の恩寵だと考えている。自分は、わけが分からない。
２．祖父が亡くなる時のこと。母は兄を宿したばかりで、そのことをまだ誰にも口外していなかったのに、臨終の際の祖父の最後の言葉は、「生まれてくる長男を注意深く育てなさい」だった。
３．１９９９年秋、スウェーデンでUFOを一機目撃した。高空を、ぎくしゃくした飛び方で飛んでいた。明るい光に黒い点がちりばめられていて、自転していた。
私はこの３件すべてに私の解釈をつけて返事を出しました。彼からまた返事が来ましたが、学校で４日間の遠足に出かける直前で、返事は遅くなるという断りのメールでした。案外きちんと返事をくれる。それにしてもスウェーデン旅行のあと、今度は遠足か…。忙しい１６歳だ。
１０月３１日
ひとつのクラスでは、ドイツからのお便りコーナーとして、１６歳ドイツ人少年の最近のメールの内容を伝えました。話している最中、女子学生たちが「こわ〜い」と言い始めて、あ、まずかったかと思いましたが、もう遅い。「話に引きこまれて、怖くなった」という声も。私は、不可解な事件として伝えているつもりでしたが、想像力がちょっと不足していました。これはホラー的要素があった…。
この話は、彼の親友が遠足中、彼に語って聞かせた体験です。これまで彼に対して一度も嘘をついたことがない友人で、世界中で一番信頼できる人は誰だと言われたら、彼を真っ先に挙げるという、絶対の信頼をもっている。その彼が思い出して恐ろしさに震えながら話した体験…。
影響を受けやすい人がいると思うので、簡単にあらすじにします。彼の友人はイランの出身。イランの学校でのこと。３０人ほどでナイト・ハイクに出かけた。深い森。その湖畔に立つ人影。足元まで届く赤いマントを着ている。目が白い。瞳も白。体が浮き出し、湖の上に漂い出す。湖が真っ赤な色に染まる。彼らは身動きできず見守るだけ。３０人の目撃者。何で色が分かったかという学生もいました。そうだなぜだ？ ナイトハイクでは足元を照らす懐中電灯をもっているはず。それで照らしたのか、発光したのか。分かりません。
このメールに対する私の返事は、異星人だろうか？程度の推論になりました。