世界のすべてを記述する方程式を求めて２０００年
１０月２１日
＊読書会は盛況でした。HP関係からは５人。勉強会のあと、その人たちと喫茶店でさらに１時間半ほど話しました。いろんな分野の人がいて、大変有意義な話ができました。私がもっとも関心があるのは、世界の存在理由ですが、シュタイナー以外からのアプローチの話も面白い。宇宙の存在を単純明快な数式で表記できたら、それはシュタイナーが述べる霊的真理でもある。そういう公理のようなものは、思考の最高の産物です。シュタイナーなら、それは高次の霊的世界に実体として実在するというでしょう。理念は、霊的世界に実体化していると彼はいうのです。
シュタイナーの時代には発見できなかった観測事実もある。また、シュタイナーの数学の知識では理解できなかった理論もある。シュタイナーはアインシュタインの相対性理論（特殊相対性理論１９０５年、一般相対性理論１９１５年）はよく理解できずに批判してしまいましたが、その方程式が、物理世界をよく記述していることは今では認められていることです。
しかし、人間精神の働きが、そこには入っていない。心の力が物質を曲げたりしたら、これまでの物理法則は全て覆される。そこで、そんなことは許すまじと、超能力狩りを自称する学者なども出てくるのですが、そのやり口はかなり強引です。目の前で、そのような大変革の可能性を示唆する微かな現象が起こっていても、従来の唯物イデオロギーで切って捨てる。現象を虚心に観察するという科学者としての基本的態度が欠落しています。
しかし、世界の本当の知性は時代の常識を越えて、認識範囲を精神領域まで広げていくはずです。人間精神を係数に入れた方程式で世界現象を記述しようとする試みもあるらしい。詳しく分かったら、コラムで報告するつもりです。後記：まだ本が手に入っていなくて報告はできません。