セイファートの６重銀河

２００３年１月２８日

＊２４日のＮＡＳＡの「今日の映像」（ハッブル望遠鏡による）が見ものです。
　ヘビ座にある「セイファートの６重銀河」と言われる銀河団ですが、実際は４つだけが本当に接近して相互作用を起こしている（銀河系の大きさと同じくらいの１０万光年の中に収まっている）。距離は１億９千万光年。右で渦を巻いている小さな銀河はずっと遠くの背景にある銀河がたまたまカメラに収まっているだけ。右下の薄いのも、実は銀河ではなく、重力の影響で飛び出している星の尾。
　この４つの銀河は、数十億年後は重力でひとつになるだろうと考えられています。
以上は、映像に添えられた英文の概略ですが、「Ｍｏｒｉの天文ページ」というサイトの「破滅の踊り」にもっと詳しく載っています。

　こういう密集した銀河の中で生命が生まれていると、重力が不安定なので大変だと思う。写真では、銀河団の銀河は互いの重力でゆがみ、無数の恒星が銀河から飛び出て、銀河の周囲はもや状に見えています。つまり、別の銀河の重力に引っ張られて、突然、自分の銀河の外に放り出されちゃうことがあるわけです。＜太陽系＞ごと、＜銀河系＞から飛び出ていくのでしょうね。う〜む、宇宙船＜太陽系＞号か…。

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