グリア氏の警告を訳しながら思ったこと　　　（２０２３年８月）

前編

残念ながら地球がここ数年のうちに大混乱に陥ることは十分ありえると思います。

しかし未来を先読みして危機感を感じる人の多くは

�@ 地球の気候変動による環境の激変（海面の上昇、台風・ハリケーンの巨大化、干ばつ・食糧不足の世界的な広がり）

�A 米中または米露が直接戦う第三次世界大戦の勃発

�B 米国や日本の債務不履行（デフォルト）による世界経済の崩壊

�C 日本の場合はさらに南海トラフ巨大地震や首都圏直下地震の発生によってインフラも経済も大打撃を受け、発展途上国へ転落する可能性。

巨大地震によって複数の原発事故が同時に起これば日本は居住不可能となり生き残った日本人は世界中へ難民として散ることになる。

などを理由にしていることだろう。

これらはニュースなどを見ていれば自然に分かることであって、人々の意識に上り、心を悩ますことになる。

しかし、グリアが体験的に知っている世界の危機については９９％の人が知らないだろう。

関門がいくつもある。

�@ まずそもそも異星文明など存在しない！という考え。

地球以外の文明などまったく念頭にない人がかなり多い。

そんなものはＳＦやオカルトだと一刀両断にする。

日常生活に埋没する循環性性格（環境に過剰適応する性格）の人に多いタイプ。

�A 異星文明が存在しているとしても遠すぎて地球には来れない！という考え。

確率的に考える人だと、地球と同じ条件の惑星の数を計算し、異星文明の存在は認める。しかし互いに遠すぎて訪問は無理と考える。

科学的思考が出来る知的タイプ。こういう人たちの意見が現在は一番通りやすい。

�B 異星文明が存在し、宇宙間の広大な距離を越えてくる技術を開発しているとしても、宇宙に浮かぶ小さな地球は発見できないだろうと言う考え。

異星文明の科学が地球より何万年も進んでいれば時空の隠れた性質を解明し、何千光年もの距離でもワープしてこれると考える人たちもいるわけだ。

しかし地球を見つけ出すのは海辺で一粒の砂金を見つけるよりはるかに難しいだろうと。

しかし数万年も進んだ異星文明が意識の真実も究明しているなら事情は変わってくる。

意識と物質の影響関係の存在や、意識が量子的なあり方をもっていることが解明されたとしよう。

そして意識をもった知的存在なら宇宙のどこにいようと、距離に関係なく瞬時にキャッチできるテクノロジーが開発されていれば、地球発見は全く簡単になる。

なお、今述べていることは単に空想で言っているのではない。

�C 万一地球を見つけ出すことが出来たとしても、それは悪い結果しか生まないだろうという考え。

先進文明がより高度な武器を使って遅れた文明を滅亡させた例は枚挙にいとまがない。

数千年前から常に武力で他国や他民族や異教徒を攻撃し合ってきた好戦的な地球人は、宇宙からの攻撃も想定し身構えてしまう。

しかしそれは地球人の精神レベルを基準にして、自らの野蛮さを他者へ自己投影しているだけかもしれない。

自分たちの獣性を未知の他者に投影して、その他者も獣性をもって攻撃してくると考えている。

人は未来の文明にテクノロジーの進化しか見ない。

しかし文明が長期に存続するには精神進化も不可欠である。未熟で好戦的な精神が、高次のテクノロジーを手にすると、自滅するしかない。

核兵器が、ＡＩ搭載の兵器が地球人を殺戮する。

一万年、十万年と続く文明は戦争をするような獣性を克服していないとありえない。

地球を訪問できるほど進歩した異星文明は地球よりも数万年、数十万年も先行した文明だろう。

当然獣性は遥か昔に消滅し、地球人で言えば、高僧のような高い精神性をもった穏やかな人たちであるはずだ。

これは私が行ったＥＴコンタクトの体験からも感じられたことである。

またシュタイナーの精神進化論からも、未来の意識のあり方として理解できる。

太陽系外の惑星で未来の精神進化が起こっていると考える。

その異星人たちは、自滅しそうな地球をなんとか救おうと訪問していると考えられる。

領土をめぐる利己的な争い、領土を広げようとする覇権主義、専制君主が行う無慈悲な粛清、さらには地球外の宇宙にも資源漁りの争いを広げていこうとしている人類。

この地球を見守り、過去にはＩCＢＭの暴発をひそかに防いだりしたかもしれない。

しかし、地球の状況はついに穏やかな見守りだけではすまなくなってきているようだ。

�D 異星人がＥＴ宇宙船（ＵＦＯ）に乗って地球を訪問していることがありえるとしても、その高次文明の産物であるＵＦＯがロズウェル事件のように、地球側の攻撃で撃墜されるなどということがありえるだろうかという考え。

ここで、ＵＦＯを撃墜できるスカラー砲を開発した軍産複合体＝影の政府の存在がスティーブン・グリアによって暴かれたことを告げることになるのだが、それを一種の陰謀論として一蹴する人たちが特に知識人に多いことは承知している。

これが最大の関門である。

これについては後編で述べたい。

後編

８月６日は広島の原爆が落とされた日から７８年目です。

　７８年の年月は人間の一生涯の長さに近い。

でもこの年月の間に人類の精神は少しでも進歩したでしょうか。

昨今の世界情勢を見ると、とても進歩したとは言えない。

何千年ものあいだ人類は戦争をし、殺し合ってきた。

人一生分の年月でその蛮性が急に消えるわけもない。

こんな精神とテクノロジーがアンバランスな地球文明が今後何千年も続くとはとうてい思えない。

以下、グリアが主張する軍産複合体をベースにした秘密の巨大組織の問題を検討します。

最大の関門は以下のような反応です。

影の政府だって？その種のトンでも陰謀論は即却下！オカルト好きな連中がよく口にするよ。

たしかにいろんな陰謀論は数限りなくあるようです。

私もテレビ番組でやっているその種の話は論拠が怪しすぎて、それこそ「即却下」します。

良くない影響を広げるこうした話には関わりたくもない。

主張する人物の怪しさや番組の作り方のいい加減さで判断できます。

２００１年の９．１１の同時多発テロに関しても陰謀論はある。

ツインタワーの隣のビルが崩れたのは特殊なエネルギーによっている。

ツインタワーに飛行機が突っ込んだのは嘘で、その映像はホログラムだったという。

その話を信じて疑わない人を見たときは驚き呆れました。

いやいや、それはあり得ない。

タワーに突っ込む前の飛行機の乗客が何人もケータイで地上に連絡しているし、飛行機を乗っ取って操縦していたテロリストの事前の行動もかなり詳しく判明している。

こういう錯誤と妄念が広まるのは非常に良くないことです。

極めていびつな論理展開を受容して信じてしまう偏執狂的な人の思考は、何物か良くないものにとり憑かれ、視野が狭窄されていると思われます。

その人の態度や話しぶりを見れば、案外すぐ分かることです。

カルト的宗教団体の教祖などが怪しいことも、その雰囲気や話しぶりですぐ分かります。

スティーブン・グリアの場合は、これらとは違って真摯であり、人格者であることが態度や話しぶりで伝わってくる。

スピリチュアルなことに関わる人によくある浮ついた高揚はないし、冷静かつ論理的であるし、なんでもオープンにする透明性もある。

最も大事なことだが、真理を守り抜こうとする純粋さが感じられる。

彼をとりこもうとした悪人たちと会って対決することも辞さない勇気があり、懐が深く、度量も広い。

この彼の人格に惹かれて悪の組織内から内部告発する者が何人も出てくるのも分かる。

今回の米国議会の公聴会でも、元米軍幹部・国防総省でUAPの分析もしていたデビット・グラッシュ氏が宣誓した上で、アクセスできない影の組織の存在を証言し、この組織が撃墜UFOから得たテクノロジーを独占していること。

地球外生命体の死体も回収されており、その場所も分かっていることなどを証言した。

このような証言が描くアクセス不能な巨大組織の存在を都市伝説として拒絶できるだろうか。

事実と認知すると物凄い闇の中に入り込むことになる恐怖で拒絶するかもしれない。

しかし闇が最も嫌うのは闇を照らす照明だとグリアは言う。

　　　グリアは内部告発から得られた情報を公開し続けている。

この恐ろしい組織は異星宇宙船を撃墜する強力な武器をもち、異星文明のテクノロジーを撃墜ＵＦＯから盗んで偽ＵＦＯを飛ばし、異星からの攻撃という偽旗作戦のもと地球上でアルマゲドンを起こそうとしている。

月や火星にもその触手を伸ばし、平和な宇宙をその低次な欲望で汚そうとしている。

それをそのまま見過ごすことができなくなったＥＴ側が３年以内についに介入してくる可能性が出てきた。

その介入が不要になるように、米国議会を通じてこの組織の解体を目指す道もグリアによって示された。

私は何十年も前から、今生のうちにどうしても異星文明・異星人の真実を知りたいと思っていました。

ＵＦＯ元年（ケネス・アーノルドの「空飛ぶ円盤」目撃の年）生まれのせいかもしれないし、母の胎内でロズウェルのＵＦＯ墜落を感知していたからかもしれない。

いずれにせよ、少年時代からＵＦＯに強い関心をもっていた私が、ＥＴコンタクト活動を通して異星人の存在を間接的にせよ確認できたことは私の人生の問にひとつの答えを与えてくれました。

さらにはいよいよ今生も終わりに近づいてきたタイミングで、ＣＳＥＴＩからの情報によって迫りくる地球の危機を知り、大変な晩年になったことを感じると同時に、その危機の回避に微力ながら関与できることが私の生きる意味にもなってきました。

グリアの警告を翻訳して公開したこともその活動の１つです。