ハッブル望遠鏡の視力が１０倍になったぞ
２００２年５月２日（木）
＊ハッブル望遠鏡の性能がアップされてから、映像が各段によくなっているようです（視力１０倍、視野２倍）。今日の映像はまた素晴らしい（５月２日以後にご覧になる人は、左下のarchiveから入って、2002 May02 Arp188 and the Tadpoles Tidal Tailをクリック）。Arp188（おたまじゃくし銀河）の詳細な映像です。４億２千万光年離れています。尾の長さは２８万光年。なんでこんな尾ができたかというと、説明によると、別の銀河がぶつかったせい。そのせいで、ずりずりと尾を引いてしまった。ぶつかった銀河はArp188の腕の中から透けて見える（写真の上左）。Arp188から３０万光年離れているという。
５月６日
＊ハッブル望遠鏡の感度が１０倍になったことで、次々と今までに見えなかった宇宙の姿が現れてきています。今日の映像もすごい（６日以降に見る場合は左下のarchiveから入って、2002 May 06: NGC 4676: When Mice Collideをクリック）。３億光年先の２つの銀河が絡みあっています。既に衝突したらしいけど、今後も一体化するまで何度も衝突を繰り返すらしい。背景に細かな島宇宙が沢山見えているのも、感度が上がったからだそうです。その小さな銀河のひとつひとつに数千億の星が含まれ、数学的には最低でも４０個の文明があるはずです。そう思って見るとまた感慨が異なってきますね。