マロン日記（４）


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２００５年

８月３日（水）

＊暑い…。家内がマロンを朝の散歩に連れて行こうとしたら、歩こうとしなかったそうです。マロンは今、リビングでゴロンと寝ている。熱中症気味かと心配。 １９日が満２歳の誕生日。

＊夜涼しくなってからマロンを散歩させました。よく歩き、最後は走りました。運動不足だったからですね。帰るとやはり床にごろんとなる。顔をなでると、手 をぺろりとなめる。そして仰向けになって、ごろにゃ～ん（猫じゃないけど、猫っぽい）と言う風に、腹を見せてごろごろする。犬とは思えない。猫好きな私好 みの犬だ。

８月５日（金）

＊今日も暑い…。マロンが部屋の中で熱中症にならないように注意しています。マロンのいるリビングはクーラーがないので。昼間、家にマロンだけにして外出 することもできない。窓など閉めないといけないので。

８月１０日（水）

＊さて、これからマロンを預けにいかないと。明日から２泊で長野に出かけます。

＊午後、マロンは泊まりになるのを予感しているのか、この暑いのに膝に乗ってきました。暫しの別れを膝の重みに感じながら、ビデオに撮っていた昨日放映の ＮＨＫの大自然スペシャル「赤道シリーズ①黄金のアマゾン」を見ました。

８月１９日（金）

＊マロンの２歳の誕生日！家内がミニチュアダックスフントの専門誌を調べたら、人間の２４歳くらいに相当するという。今日撮った写真を載せます。

マロン１　最 初、床にカメラをおいて低い角度で撮ろうとしたら、何か特別な餌かと思ったマロンが近づいてきた。そこで少し床から離し、フラッシュで撮りました。

マロン２　そ の後、ボールで遊んでいる一瞬をフラッシュで撮りました。う～む２４歳の娘が鞠で遊ぶか（マロンはいちおう雌です）？

 今日は、父を囲んで、近くのレストランで食事の予定。父・姉・私・家内・長女・次女の６名。末娘は昨日から友達の家に泊まっていて参加せず。 別に特別な記念日ではないけど、レストランに行くと父も喜ぶし、孫娘たちの顔を見る機会にもなります。ここのレストランは３月の父の誕生会以来です。
　そうそう姉は９月中旬から娘の出産でアメリカへ１ヶ月以上行くので、その前に集まっておこうという意味合いもある。それからマロンの誕生日…で集まるわ けないか。

８月２４日（水）

＊今朝、家内に代わってマロンを散歩させました。家を出てのろのろ歩く。ポトンと小さな○ンチをするのを、すぐ拾う。お向かいの夫婦が出勤のため出てく る。マロンは振り返って、前に進まなくなる。追いついた夫婦。奥さんの方が、「私なのよね～」と言って、マロンを迎える。後ろ立ちして甘えるマロン。旦那 がマロンを見て「うちの猫くらいの大きさだ」とつぶやく。夫婦が駅に向って歩いていくのを追って一緒に行こうとするマロン。リードをひっぱって、いつもの コースへ向う。するとまたしゃがんで○ンチ。これを拾う。すっきりしたのか、ドドド～と駆け出す。速い速い。私は引っ張られながら、ドタドタドタ～っとつ いていく。こういうときのためにスポーツシューズをはいている。そのあと並足になる。そしてまたポトン。拾う。こんなことしながら、いつも宿泊するペット ホテルにさしかかる。マロン、その前で動かなくなる。それをひょいと抱えて歩き出す。ペットホテルにペットを預けてから出てきたらしい若いカップルのう ち、女性の方がマロンを見て「きゃ～かわいい～」と叫ぶ。暫くして道路に下ろしてみる。でも後ろを振り返って戻ろうとする。また抱える。思うに最近、友達 犬と遊んでいないのですね。友達と会いたくてたまらないふう。抱えていたのを降ろしても、ジーっと座っている。また抱えて歩き出す。向こうから小学生の男 子ふたりが自転車でやってくる。１人が「赤ちゃんみたいだ」と言いながらすれ違う。
「おい、赤ちゃんと言われたぞ」とマロンに言って、降ろしてみるけど、やはり動かない。はっとして道路を見ると、「止まれ」の表示が書いてある。

その写真

そうか…などと納得しそうになる。暫く抱えて歩いてから、降ろすと、後ろを振りかえる。遠くに二匹の犬を散歩させている男性の姿が見える。そうか、でも、 もう帰ろうなと言い聞かせ、抱えて角を曲がり、我が家の近くになって降ろしたら、ようやく歩いてくれました。よっぽど、友達が恋しいのでしょう。今度、友 達犬と遊べるコースで散歩をするか…。

散歩が終わって家に入ると、暫くは狂ったように走り回ります。すごい勢いで障害物をよけながら上手に走る。そして満足したら、ぱたっと寝てしまう。あとは 夕方まで寝ています。

今朝、散歩に行く前、マロンを膝に抱いていましたが（今日は割りと涼しい）、マロンの後ろ足が、鳥のモモ肉みたいで、おいしそうに見える。色も茶色だし。 筋肉がついているので、ほんと、プリプリです。そこで、ちょうどアルミホイルの切ったのがテーブルの上にあったので、それをマロンの後ろ足に巻いてみる。 マロンは遊んでくれていると思って（食べられるとは思わないで）、そのアルミホイルをなめる。横に座っている末娘に、写真撮ってくれ！と頼むけど拒否され る。仕方なく自分で撮りましたが、あまり美味しそうには撮れなかった。残念～。

モモ肉 写真

８月２５日（木）

　今日は涼しいでした。マロンが私の膝にくる。丸まって目をつぶり、ふ～っと一回吐息を吐きます。それが人間みたいで、楽しい。それから、気持ちがいい と、グフゥ～という満足げな声を鼻のあたりから一回出します。猫だと、ゴロゴロ喉を鳴らしますが。分かりやすい犬です。

９月１１日（日）

　今朝、父のところへ行く前に、家内と一緒に投票をしてきました。それぞれ自転車に乗り、家内はマロンを走らせながら行きました。マロンを連れて投票はで きないので、交代でしました。その後私は父の朝食の準備、家内は公園のドッグランにマロンを連れに行くため別れました。

　公園から戻ってきた家内のビックリ報告。犬仲間に聞いた話では、公園に心霊スポットがあって、その方面の本にも載っているという。もうひとつ怖い話があ りましたが、ボツにします。パトカーや救急車が今日も来ていたという。

ビックリ報告２：ベビー・バギー（赤ん坊入り）を押しつつ一輪車に乗って走る父親を目撃。犬仲間によれば、しょっちゅうこのスタイルで来るという。かなり の距離を走るらしい。いったい何者？？そんな曲芸をして、万一の場合を考えないのだろうか。父親の自己顕示の巻き添えを食って、赤ん坊がいい迷惑だ。テレ ビ局に通報したら絶対取材が行われるケースだと思う。それを狙っているのか？　－　案外私もビデオカメラをもって写しにいったりして…。
　他にも、胸の筋肉が盛り上がり、足にも筋肉がたわわについている男がジョギングをしていたそうだ。Ｋ１の選手だろうか。日曜日の朝の公園には、いろんな 人間が出没するらしい。

９月１７日（土）

＊天気がいいです。明日はマロンを連れてお墓参りに行く予定。電車に乗せます。２度目。１度目は今年の３月でした。

初 めての電車の旅


９月１８日（日）

＊今日は父に朝食を食べさせてから、ソッコーでお墓参りに行ってきました。ふつうは車で行くのでしょうが、我が家はノーカー。電車で行きます。改札を通る 前に、「普通手回り品切符」を買ってマロンを専用バッグに入れる。最寄駅までは歩き。高尾駅からも歩き。暑かった。昨日よりずっと日差しが強く気温も高 い。途中、アスファルトが熱くて、足の裏を火傷するのでマロンを抱えたほど。

車内でマロン、不安げ

観念して眠る

　疲れた…。帰ってから暫く昼寝。家内もマロンも。私も。それから父の夕飯つくりへ。

９月１９日（月）

　昨日高尾駅と墓地の間をマロンが往復する間、沿道で見かけた人たちが、可愛い～！見に来てご覧！という騒動になりました。２度も。ミニチュアダックス フントは本来家庭犬なので、ふつうこんなに外を歩かせないらしい。家内の話では、ふつうはもっとデブッていて、長くは歩かないそうだ。
　存在それ自体が可愛いと思われるなんて、幸福者よ。

マロン

コスモス　暑かっ たけど、さすが季節は秋。墓地のコスモスです。


９月２２日（木）

　午後２時ごろ睡魔に襲われ、マロンを腹に乗せ、その上から布団かぶって寝ました。マロンにとっては布団の中は暖かくて天国らしい。でも息が苦しくなる。 そ のうち腹からごろんと敷布の上に落ちて、鼻先を外に出して寝る。
　今晩は５日ぶりに筋トレ。筋トレに行く前、リビングに降りたら、マロンがすっ飛んできて膝に乗り丸くなる。これを降ろすのが忍びない。でも私も運動不足 が続いているので、そろそろ筋トレしないと、ヤバイ。というわけで、出かけました。そのうち子どもたちも戻るしということで。

９月２３日（金・秋分の日）

＊今日は日比谷公園に東京オクトーバーフェストの”取材”に行きました。授業で学生に見せるデジカメやビデオにドイツ的な映像を記録するためです。本当は 出かけるのは億劫。昼食はドイツビールとソーセージにするつもりで家では食べずに出かけました。
　あまり人は来ないだろうという予想はおおハズレ。大変な人出。テント内でやっていたドイツ旅行展とは違って、屋外にもテーブルが沢山出ている。公園のこ の一角は人で埋まってしまった感じ。１時半ごろついたのですが、ビールもソーセージも、すべて長蛇の列。すぐあきらめる。一通りビデオや写真をとってか ら、早々に退散。公園内の別の場所で、野外演奏会をやっていて、その前で屋台を見つけ、ミネラルウォーターと焼きソバで昼食としました。ひとりだから、話 をする楽しみはない。ベンチを探して少し戻る。オクトーバーフェストの騒がしいマイクの声に背を向け、ベンチで食べました。と、目の前をマロンが通る！中 年の夫婦がマロンそっくりのミニチュアダックスフントを散歩させているのでした。まったく同じ種類は初めて見ました。色も同じ、体型もスリムで同じ。顔ま で似てました。そうか、マロンの分身は世界中に沢山いるのかもしれないと認識を新たにしました。

　オクトーバーフェストにあんなに多くの人が来るとは意外でした。祝日ということはあるけど、そんなに宣伝はしていないはず。ドイツマニアというか、ドイ ツのことなら何でも関心がある層が一定数いて、それがどっと繰り出したということでしょうか。
　テント内では、旅行展と同じで、ミュンヘンから来ているバンドが演奏していました。到着したときは、日本人の子どもたちが前に出て、一緒にダンスをして いました。

　そのケータ イ写真

９月２４日（土）

＊娘たちからはPUMAのジャンパー。マロンが検閲。
家内からはTrad Square の犬柄のネクタイ。マロンが検閲。

マロンの忠誠度チェック

家内に向っている顔（私 撮影）：ご主人さまに対する忠誠の顔


私に向っている顔（長女撮影）：餌係りの私に対する欲望の顔

９月２９日（木）

＊今日は午前中、ＪＣＯＭがデジタル放送のケーブル受信のための工事にきました。といっても、アンテナのある部屋を調べ、屋外の接続をし、室内のモデムを 変えるだけでした。もっとおお事になるかと思っていたので、案外簡単に済んだ印象。でも、マロンが大変でした。外では愛想のいい犬で吠えることはないので すが、家の中に見知らぬ人が入ってくるとガンガン吠える。家族を守るつもりらしい。しつければ、吠えなくできるみたいですが、それはやっていない。仕方な くマロンはずっと抱えていました。人が家に入ってくる時が一番吠える。で、目の前に来ると、愛想のよさが出て、黙る。でもときどき、思い出したように、う ～っとうなる。それをなだめていました。１時間半ほど。作業が終わり、見知らぬ人たちがいなくなると、マロンはとたんにリラックス。リビングの窓際の日の 当たるところで長々と寝そべって、寝てました。

１０月２日（日）

＊なんという暑さ！　しかも今日は末娘の学校の文化祭に行き、グラウンドで照り焼きに遭いました。
朝からどたばたするので、マロンは昨夕、いつものペットホテルへ預けました。マロンちゃん～と歓迎の声で呼ばれたら、飼い主の手をふりほどいて、どどど ～っと入っていってしまった。沢山犬がいるので、お泊りは大好きなのです。

　父の夕食に間に合うように帰宅。それからマロンの迎え。マロンはいちおう、私にとびついてきましたが、周りの大型犬にもとびついて遊ぶ。可愛いわねぇと 店の女性。外へ出て暫く行くと、戻ろうとする！！おいおい、仲間の犬の方がいいのか！仕方なくしばらく抱いて歩きました。途中知らないおばさんが、あらあ ら抱っこ？とか言う。

　さてこれから私の夕食です。アッ、マロンの夕食忘れてた！！

１０月１８日（火）

＊愛犬マロンは、家族や友犬と一緒だと大満足ですが、反面ひとりぼっちが大の苦手。リビングに置き去りにされると、ふつう１０分ほどで鳴き出す。家族が外 出 したら、諦めてハウスでフテ寝したりしますが、２階にいることが分かっていたりすると、鳴く。降りると後ろ足立ちして出迎えてくれる。立って前足をバタバ タ させるのです。これは早く座ってベッドになれという意味。忙しくないときは座ってやります。
　新語を作りました。

動詞：さびしまろがる。名詞：さびしまろがり

１０月１９日（水）

  今、末娘が階下から「とうちゃん！」と呼ぶので降りてみたら、どてら式毛布を着込んだ姿で、階段下にいる。襟からマロンが顔を出している。ビ デオ屋にマンガを返しにいってくれと頼む。了解して、これから行きます。こういう情景も、よその人は想像つかないかもしれませんね。

１１月２日（水）

＊来年は戌年。よって、マロンが堂々年賀状に登場できます。マロンは一昨年の１２月に我が家にきました。で、昨年は申年ですから、本来猿とかが登場すると ころですが、我が家の昨年の年賀状にはマロンが登場。今年はさすがにやめました。しかし来年は戌年ということで再びマロンに登場願うことになりました。

　写真が上手な長女が請け負って、昨日撮りました。次の３つを候補にしています。全部使って、３種類作ってもいいなあと思っています。

ネット用に画像の解像度を少し落としています。

候補１

候補２

候補３


１１月４日（金）

＊マロンの写真を学生にテレビに映してみせたら、大うけでした。かわいい～っと。実はコラムに載せた３枚の写真を一昨日リビングのテーブルの上においてい たら、末娘が、きゃ～っ、かわいいっ、なにこれ～っ、３枚ともかわいいい～と大騒ぎ。声が裏返っていました。まるで恋しているよう。当のマロンはハウスに 寝ているのに、写真にだけ反応するというフォトジェニック・ラブなヤツ。

今日学生に見せた写真には、他のもあります。私が腕に抱いているうちに寝てしまったシリーズをここに載せます。数字の順番に見てください。

１  　 　　２　　 　　３  　 　　４  　　　　５   

１１月７日

＊今回の旅行で、マロンはいつものペット・ホテルに預けて行きました。引き取りに行ったとき、そこのオーナーの女性が、来たばかりで不安がっている中 型犬を押さえながら、「マロンちゃんは、ほんとにいい性格してますね～」と言う。友達犬大好きなマロンは、このペット・ホテルで、友達つくりまくり。よそ の犬と一緒に寝たりするらしい。手がかからないを通り越して、店の役に立っているかもしれない。以前、獣医さんにも、驚かれたことがあります。ふつうだっ たら不安がって吠える診察室に入っても、全然平気で、診察室の探検を始めたりするので。たくさん犬を扱っている専門家が口を揃えて言うのだから、よっぽど 気がいい犬なのでしょう。
　でも、気がいいってことは、状況の区別がつかないお馬鹿さんということでもある。そういえば昨日店に預けに来た飼い主のミニチュア・ダックスフント（毛 はマロンと違ってロング）は、品がよく、頭も良さそうだった…。ちょっと神経質そうだったけど。

１１月２６日

＊マロンの一日。

リビングにて。６時半、待て！お手！をやらされてから朝食のドッグフードをむさぼり食う。その後ハウスで寝てから家内に散歩に連れていってもらう。帰って からハウスで寝てると、末娘が拉致してトレーナーにくるむ。朝食後、末娘はその格好で２階の子ども部屋へ行き、ベッドで寝る。マロン、トレーナーにふとん までかけられて少し息が苦しいか。→　昼、リビングに戻されると、長女が起きて来る。乗せてくれとねだり、パジャマにくるまる。→　パジャマの襟くびから 極楽顔を出して寝ているマロン。長女はリビングの中を 移動するときも、腹にかかえて前かがみにのそのそ歩く。私がテーブルを挟み、チャーハンを食べ始めると、長女はマロンの顔をパジャマの中に押しこめる。で もまた鼻先が襟から出て、ひくひく。長女がリビングを出るとき、マロンは産み落とされる。マロン、どどどっと私の足元にくる。私はまだ食事中だったけど、 引っぱり上げてセーターの中へ。食後、睡魔が襲う。私はそのままジャンパーをはおり、 チャックもしめてフローリングでうたた寝。マロンは腹の上で湯たんぽとなって私を風邪から守る。→　起きてから、末娘に渡す。丸まったマロンを私 のセーターから、末娘の膝の上にポトンと落とし、それを娘がトレーナーにくるむ。→　末娘が出かけるとき、私のセーターの中に移動。→　夕方、ハウスに降 ろされ、そこで寝る。でも吠えて、また私のセーターにくるまり、２階のパソコンの前へ。しばらくしてから、降りたそうにするので、またリビングへ行き、置 き去り。

ふだんはもっとハウスに寝てる時間が多いのですが、休日で家人がいたので、幸せなマロンでした。あっ、下で鳴いてる。また迎えにいくか…。

＊マロンの一日のしめくくり

夕食中はテーブルについている私の膝の上でした。セーターにくるまって、テーブルの上の食べ物には関心を示さない。そのあとマロンも夕食。少し寒くなって きたので、ス トーブをつけると、その前で幸せそうに横になって寝ています。あとは１０時半ごろハウスに入ります。ストーブの前で横たわっていても、私が声をかけると、 分かるらしくハウスに入ります。

１２月７日

＊昨夜長女が自分の年賀状用にマロンを写していました。ストーブの前の床に長々と伸びて寝ていたマロン。じかに床に寝ているのに、枕をさせ、掛け布団をか けて演出、撮影。以下はそのうちの一枚です。

マロン

１２月１０日

読書会に出かけるとき、マロンはリビングのガラス戸から外を眺めて、自転車に乗る私を見送っている。「行っちゃうんだ…」という気持ちのかたまりみたいな ものが、ぴゅーと飛んできて私のハートにどんとぶつかる。でも私は、窓ガラスの中からこちらを覗いているマロンの体が、ずいぶん茶色くみえるのに、ふ～ ん、真っ茶だなあとか思っている。思いはそれだけにして、自転車を出発させる。
　読書会から帰って昼食を食べたあと、その償いというわけでもないけど、マロンを腹に乗せて２階で昼寝。まあ休養日です。

１２月２８日（水）

＊父は７時半以降いつ起き出すか分からないので、こちらは６時過ぎには起きます。で、昼過ぎには眠くなる。昼食後、マロンをセーターの中へ。セー ターの襟首から顔を出すマロン。温かい上に、あたりを見回せるので、好きなポーズです。そのまま私はリビングから２階へ上がる。末娘のベッドが空いている ので、そこへのぼってごろりとなる。ふとんを引き上げて、上からかける。マロンは襟首から顔を出したまま、横になって目をつぶる。私も目をつぶる。ふとん の上の端からマロンの顔が覗いている格好です。息はしやすいはず。
　ひと寝入りしたあと、マロンが身動きして、体を上にずらしました。マロンの頭が上にあがって、私のあごに当たっている。というか押し上げている。私は、 いわばノックアウトされた 格好のまま、寝続けるしかない。ちょっと苦しい。かなりムリがある…。グググルジィ…。これは、マロンを下にずらすしかない。ベッドの上で、体を起こし、 マロンをセーターの中で振るい落として、セーターの上に乗せようとしたとき、家内が買い物から帰ってきた音が玄関でする。がばっと起き上がるマロン。ご主 人さまだ～！という反応。ベッドは高いので、飛び降りたら怪我をする。暴れるのを抱いてベッドを降り、廊下へ出ると、階下へ行くのが分かっているので、大 人しくなる。そのままリビングへ。リビングで下に降ろすと、家内の方へすっとんでいくマロン。
　まあ、２階で寝るときは、いつもこんなふうです。

１２月２９日（木）

　今日は姪が義母（祖母にあたる）のところへ来ました。１年に１度来る。マロンを気に入って、連れて帰るという。いいよ、散歩させてね。２４時間面倒見て ね。とか言っているうち、相手は冗談でなく、本気で、ほんとにいい？と聞く。あわてて、ダメだよと答える。危ない、危ない。家族は貸し出せません。

１２月３１日（土・大晦日）

＊午前中、マロンはリビングに人がいない隙を狙って、テーブルの上の食パンを３枚もとって食べてしまった。お腹が少しふくらんでいる。で、きゅい～ん、ぐ るるると鳴いていました。最初は自 責の念で鳴いてるのだとか冗談を言ってましたが、どうも変。朝、家族と会って、人恋さに鳴くのとは状況が違う。これはお腹が痛いんだと了解。なんてこっ た。お腹が痛くなるほど盗み食いをするとは！歩き回るので、まあ大丈夫だろうということにしてほうっておきました。散歩ではいつも走るので、散歩時間を延 期。午後３時近くになって私が連れ出すと、勢いよく走る走る。まあ、これで大丈夫。でも夕飯は半分に減らされました。


２００６年

１月８日（日）

＊「美しい星３号」の原稿で、すでに私のところに届いている分を、編集印刷し始めています。時間があるうちにやっておこうというつもり。あっマロンが鳴い ている。リビングに下りてみます。
　淋しかったようです。午後１０時にしてリビングに人がいなくなったので。今抱いています。マロンが頭を私の右の脇に突っ込んで眠っているので右手が使え なくなってしまった。左手で打ち込むのはきついので、今日はここまで。

２月４日（土）

　今日は寒かった！朝父のところへ行くとき、完全防寒スタイルで自転車を漕いでいたのに、びゅ～ぅぅぅと寒風にさらされ、凍りつきそうでした。家内はその ころ、マロンを散歩させていた。裸で（まあ毛皮はあるけど）。あの寒がりが、よく凍死もせずに生きて帰ってきたことよ。私がもどったとき、既にマロンは家 に帰ってましたが、私の膝に飛びこんできましたっけ。

２月９日（木）

＊末娘は私と同じく、マロンをよくセーターの中にくるみます。私と違うのは、その格好のまま、石油ストーブの前で体育座りして、マンガを読んだりケータイ したりするところ。そして、時々そのまま横になって眠ってしまうところも。もちろん、いくらストーブの前とはいっても、何も掛けてないので、そのまま寝続 けていたら風邪を引きます。それで、私はそんな娘を発見次第、起こしにかかります。しかし、先日、寝ている娘を発見した時、一瞬、ぎょっとしました。な んと、娘の襟首から、不気味なケモノの脚がにょきっと突き出ている。顔と並んで縦にです。もちろんマロンの前脚でしたが、なんちゅう格好で寝るんだマロン は！と思いました。ケータイで写真にとって本人に見せました。寝ぼけていて反応なかったですが。残念ながら、その写真はちょっと公表できません。

２月１０日（金）

＊マロンの消息
　午前中、石油ストーブの前でマロンを膝に抱いて座りながら、鼻づらを手でつかむ。つかまれても嫌がらないマロン。頭が大きくて重いので、支えてもらうの は大歓迎らしい。その様子をケータイで激写。ドイツ語授業用のブログにアップ。

　こんな写真で す（大きい 割りにボケてますが）。

　午後、部屋を駆け回る。元気。洗面所で下を向いて何かくわえようとしている。床に落ちたプラスチックの櫛だ。櫛やブラシが好きで、よくくわえて走 り回り、齧る。齧るのは勘弁してほしい。ふつう、それで追いかけっこが始まる。でも今日は、家内が櫛を狙ってる！と叫んだので、私が急いで洗面所に駆けつ けると、 ちょうど櫛をくわえ上げて、顔を上げたマロンと、戸口で対峙する格好になる。マロン、洗面所からの出口を私が立ってふさいでいるのを見る。で、すぐ観念。 ぽとっと櫛を口から落とす。その櫛を急いで拾ってから、マロンの観念の仕方が面白くて家内に報告。
　夜の１０時の今は、もうハウスに入って寝ています。ヒーターが入っているので明け方の寒さもしのげます。


２月２２日（水）

＊マロン情報。

　最近は、朝長女が出かけるとき家内がマロンを連れて駅まで見送りながら散歩するというパターン。今日は久しぶりに私が代わりに散歩させました。長女はい つも時間ぎりぎりで出かけるので、小走りで行く。マロンは自分のペースで歩き、途中立ち止まったりする。そして、長女の姿が遠くなっているのを見ると、必 死こいて走りだす。私も走る。走っているマロンの耳がダンボのようにパタパタ上下する。疾走する馬のように、前足を内側に曲げ、後ろ足で蹴る動作を連続さ せてダッシュする。振り向いて見ている長女は、真剣に駆けて来るマロンの姿が可愛いという。駅の近くまで行ってから帰るのですが、これが言うことを聞かな い。踏ん張って、いやだと意思表示。仕方なく、抱えて歩く。家の近くに来たら歩いてくれたけど。家内（犬の主人）の時はそんなことないという。私（マロン の座布団）はなめられているようです。
　散歩中、食いしん坊のマロンは気をつけないと道端に落ちているものをさっと食べてしまう。家の中では、朝家内が朝食を作りながら、キャベツのかけらとか を 放ってやると、ぱくっと食べる。昨日は我が家のフロ場の石鹸を食べてしまったそうだ。上あごの内側に石鹸がくっついて、アフアフ大さわぎだったとか。アホ な犬だ。

３月１日（水）

　今日はリビングで溜まったビデオを見まくってました。「世界うるるん」で、ドイツのダックスフントを紹介。
　ダックスフントの赤ちゃんが鳴いている声を聞いて、ヒーターの前で寝そべっていたマロンがガバッと起きたのは、驚き。母性本能が目覚めたか？しかし、ド イツでは狩りに連れて行ったり、ダックスフント本来の扱い方をしている印象。狭い部屋でペットとして可愛がるだけのことが多い日本の飼い方は不自然なんだ と気が付きました。狐の巣穴なんかに、本能的に入り込むのです。セーターの腕のトンネルの中にもぐりこむマロンは、その本能を存分に満足させていないだろ うな。

３月６日（月）

　学生や卒業生が我が家に９人も来てくれて、マロンも、どの膝を狙ったらいいか迷ったことでしょう。そういえばうららさ んの膝に収まっていたのを見たぞ。うららさんは犬を飼っているんだっけ。でもマロンとしては初めてのことで緊張してたのかもしれない。ビデオ中、私の膝に 乗ったときは、いつもの座布団マンの感触に安心したのか、呆けた顔で眠り込みました。猫なら好きだけど、犬は少し苦手なきなこさんも、マロンのようなフレ ンドリーな犬なら大丈夫だったらしい。まあ、マロンは犬というより猫に近いですから。


３月１６日（木）

＊昨夜次女は卒業式帰りに長女を呼び出して映画を見てから帰ってきました。袴姿の次女を囲んで３人娘で写真写せば？と家内が提案。普段着だし化粧してない と騒ぐ末娘。義母の部屋で、卒業報告を兼ねて一緒に撮ろうということになる。寝間着姿を恥ずかしがる義母には家内がコートを着せ、帽子をかぶせて偽装。
　家族が揃った写真など、実に久しぶりでした。末娘は人の背後から顔を半分だして写りました。マロンが興奮して次女の袴に飛びつく。その様子も激写。

これがその写真で す

３月２１日（火・春分の日）

＊お彼岸の中日にお墓参りというのも、まともすぎますが、まあ家内と行ってきました。場所は高尾。スギ花粉の源。というわけで、二人ともマスク・帽子・ ジャンパーといういでたち。マロンも連れて行きました。駅前で犬用のボストンバッグに詰め込む。家内がそれを抱えて車内へ。見た目は非常にアヤ シイと思 う。泥棒二人組という格好。まあ往きはマロンがバッグから顔を出したので、盗品をもって移動中ではないことが分かったでしょうが。

詰め込まれていないマロン

石像とマロン

墓地の梅

３月２５日(土）

＊今日のマロン。暖かい窓際に寝そべっていましたが、マロ ンのご主人で ある家内が椅子から立ち上がろうとしているのを見つけ、目で追っている。

３月２８日（火）

＊マロンの朝の散歩を私が引き受けて、玄関を出ると、花壇に生えている葉 牡丹にバクッと噛み付きました。慌ててリードを引く。朝いつも家内がキャベツの切れ端を投げて食べさせているので、葉牡丹がキャベツに見えたのか も。この朝の散歩は、途中で歩かなくなって、中止。
　マロンはその後、ハウスでうだうだ寝ていました。夕方、マロンを預けに行く時間が迫る。さあマロン！と言うと勘違いして、膝に乗せてくれと、前足で私の 膝をガリガリ掻こうとする。ほーらとリードを見せると、目の色ががらっと変わる。急に元気になって、リードを首につけにくいほど。お泊りのときはハウス持 参。ハウスを手に取ると、分かるらしく、さらに勢いが出て、とっとっとっと玄関に進む。玄関を出ると、朝とは違って脱兎のごとく走り出す。こうしてあっと 言う間にペットホテルへ到着。
　二重ドアを開けると、この店で飼っている大型犬が２頭近寄ってきてマロンにあいさつ。それぞれ体重はマロンの１０倍以上だろう。私は、店の中で「グッ チ・マロンです」と名乗る。マロンは何頭もいるので苗字つき。電話でも「グッチ・マロンですが」と名乗る。でも名乗るまでもなかったです。あ～らマロン ちゃ～んという声。いつも世話をしてくれるらしいお姐さん。マロン、飛びつく。私が宿泊申し込み用紙に必要事項を書き込む間、マロンは早く仲間のところに 行きたいと、キュンキュン鳴く。用紙とハウスとリードを係りの女性に渡し、バイバイ～と言うと、マロンは後ろも見ずにドドドドと奥に入っていく。マロン ちゃん、そんなんでいいの～、とマロンに引っ張られていく女性が叫びながら。

４月３日（月）

＊昨夜マロンを引き取ってきました。ハウスももって帰るので、家内と２人で迎えにいきましたが、フツーは自動車ですよね。でも我が家はノーカー。雨でした が、傘さして徒歩でお迎え。まず家内に飛びつく。で、次は私かと思って両手を広げて待っていると、預けに連れてこられた別の犬にじゃれついて、私には一顧 だにしない。座布団マンは、その程度か…。雨も降ってるし、歩かせずに家内と交代で抱えて帰りました。マロンは腕の中で寒さに震えていました。

　前回の旅行の時は、私がひとりでお迎えに行くと、さすがに飛びついてきましたっけ。でも外に連れ出して２，３歩歩くと、家に帰るのだと気がついて…なん とペットホテルに引き返そうとしました。なんたる犬！！