異星人は地球に来ているのか　　　　　　　　　　　　　　　　

チリ・アタカマ砂漠で発見された身長１５㎝の異形のミイラをめぐって

―遺伝子分析に付された「異星人」－　　　　　　　　　　　　　

場所・日時　横浜　　2018年5月20日PM3時～5時

ミイラの写真

この件の経過

1．身長約6インチ（15㎝）の小さな人間型のミイラが南米チリ・アタカマ砂漠( Atacama Desert)で2003年に見つかった。
発見経緯は不明だが、ミイラはスペインの収集家が入手。異星人として展示された。

以下、このミイラをアタ(Ata)と呼ぶ。

2． UFO・異星人機密情報の暴露運動(Disclosure)を行っているスティーブン・グリア博士（Dr. Steven Greer）が2009年バルセロナ近郊で講演中にこのアタの存在を知り、アタを借り受ける。

そして2013年に公開したドキュメント映画「シリウス(Sirius)」の中でアタが紹介される。

この映画では撃墜したUFO（ETV）から異星の高度な技術を盗み地球製のUFO（ARV）を製作してアブダクションなどUFOネガティブ・キャンペンをする軍産複合体の巨大秘密組織の存在が明かされ、彼らが人類の宝となるはずの反重力やフリーエネルギーなどの技術を独占していることに強い危機感を表明している。

いわばグリアは地球を滅亡させる危険もあるこの巨大組織と戦う静かな戦士であり、当時のビル・クリントン大統領にこの組織の存在をレクチャーしたこともある。

グリアは2012年秋、米国スタンフォード大学勤務の免疫学の教授ノーラン博士Dr. Garry P. Nolanにアタの遺伝子分析を依頼した。

ノーランはETとのコンタクト経験があると語り、アタに強い関心を示す。

アタはヘルメットのような異様な頭蓋（人間なら6個の頭骨のところ、4個）、顔部分の未形成、肋骨が10本（人間は12本）、胎児ではないことを示す手足や胴のバランスが取れた姿をしていた。

アタは医者であるグリアらが解剖し、頭蓋の中から遺伝子分析のための組織を取り出してノーランに提供した。

しかしノーランはいつしか180度意見を変え、分析途中ながら、アタは人間であり、それも100～500年前のチリ人、骨の特徴から年齢6～8歳の男子であろうという見解を映画の中で述べる。

そして他の専門家も交えアタの全遺伝子を調べてから論文で発表すると告げる。

3． その論文が5年後の2018年3月22日に最高レベルの遺伝子学雑誌「ゲノム研究Genome Research」に掲載される。

これは専門家の審査の後に論文掲載が許可される権威ある雑誌。

その論文の中でノーランはグリアたちのグループがアタを地球外起源のものであると主張していることを挙げたあと、この主張を完全否定し、アタは多くの未知の遺伝子変異を来したチリ人の祖先であり、6～8歳の女子であると主張。

早老性の胎児の可能性も示唆。

この結論はさっそく同日3月22日にニューヨークタイムズが取り上げ、アタは稀な54もの遺伝子変異を起こし流産した胎児であろうと報じ、CNN, BBCなどすべてのマスコミも同様な報道をし、アタカマ・スケルトンの謎に終止符が打たれた形になった。

ノーランはグリアとの連絡を絶ち、いつの間にかTo Star Academyという政府系のUFO団体に加盟し、2018年に制作されたそのウェブサイトで明確にアタ＝胎児説を展開している。

4．グリアは3月30日にラジオ番組に緊急出演し反論する。

　①「シリウス」の監督カレカからの情報（3月23日）で、ノーランのもとに全米レベルの情報組織のエージェントが訪問していることを知っている。

その情報組織は最悪の種類のものである（巨大秘密組織）。

　②ノーランが加盟したTo Star Academyは元CIAやNASAのUFO分野の専門家が働く組織であり、UFO・異星人に関し、フェイク情報を流す目的で設立されている。

　③ノーラン博士からこのアタについて知らされていた遺伝子学の世界的権威が、ノーランの論文を最大級のスキャンダルだとグリアに告げた。

この論文は最初査定でゼロ評価された。

出版されるべきではなかったとも。

そしてその権威が他の分子生物学や遺伝学の専門家１０人に意見を求めると、１０人が１０人とも、この論文が信頼できるものではないと言ったという。

また遺伝子変異が１つ起こっても、受精卵は育たない。

多数の遺伝子変異があれば、受精卵は一回の分割すら全く不可能であり、アタの大きさの胎児となって流産することなどあり得ないという。

④古い検体は長い年月のうちにDNAの塩基が入れ替わったりすることは遺伝学の常識であり、ノーランも当初はそのことを口にしていた。

ノーランが遺伝子変異と主張する塩基の変異はアタの死後に起こったものである。

　⑤映画の中でスタンフォード大学の骨学の権威が、骨の成長から見てアタは胎児ではありえないと明確に語った。

　⑥なぜ論文が審査をすり抜けたか。スタンフォード大学やアカデミズム、そしてマスコミは秘密組織に毒されている。

　⑦ノーランは1996年6月にロシアで発見された小人型異星人のことも知っており、ニューヨークタイムズの記事ではノーランがこの検体も同じように分析できると言っている。

しかしこのミイラは当時３回遺伝子検査が行われ、いずれも人間の遺伝子ではないという結果が出ている。

しかしロシア連邦保安局の手に渡った後、ロシア当局の分析で胎児であると結論付けられた。アタも全く同じ経過をたどったことになる。以上

（グッチ注：このロシアのミイラは身長23㎝であり、アタより少し大きい。

　　なお「ゲノム研究」のサイトでも、最近この論文に関して編集部の追記が掲載され、様々な方面から憂慮が表明されたことを真剣に受け止めたいと述べ、さらにアタのような生物学的起源が不明な検体を扱うことは当雑誌の研究範囲を超えており、この論文で扱っている研究には明確な賛意は要求されないと言っている。）